油面粘着力約4倍向上へ
(画像は公式サイトより引用)
リンレイテープは、今年完成したばかりの「油面に貼れるテープ(開発品)」を紹介した。従来品と比べ、油面での粘着力引張強度が大幅に向上。金属加工の現場をはじめ、床面や機械周りなどオイルが飛び散った場所も優れた粘着性を発揮するとし、ラインテープやメモ・識別、テープ下地材として提案に取り組む。
一般的に、貼付ける表面に油分がある場合、粘着テープは貼り付けるこどができない。同テープは、油を吸収して一体化することができる特殊な粘着剤層を有しており、油膜がある状態でも貼り付けることが可能となった。
油に関しては、植物油、鉱物油の両方に対応する。
粘着強度は、防錆油面で3.19N/㎝、植物油面4.89N/㎝を測定。従来品と比べて約3~4倍の強度向上に成功したという。
テープの総厚は0.18㎜で厚手のラミネート加工により高強度な基材に仕上げた。剥離紙がないため、テープの手切れ性も良く、テープの表面には字を書くことも可能。作業効率の向上とごみ排出の削減につなげる。
ブースでは、最小ロット500巻からの「印刷テープ極少」や「ディスペンサーで使える和紙テープ」なども展示。「テープユーザーの声を直接拾いながら、新製品の開発に生かしていきたい」(同社事業開発本部に小島佑太主任)と話す。
(包装タイムス2024年6月17日より引用)